(新)モナー童話集
AAを使った童話集をまとめたサイト。タイトル名別に五十音順に分類されてまとめられています。
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(新)モナー童話集は、2000年代初頭に2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の「モナー板」や「AA長編板」で生まれた、独特のストーリー群を指します。これらの作品は、インターネット掲示板文化から派生した新しい表現形式として注目を集めました。
モナー童話集の特徴は、従来の童話や物語をパロディ化し、2ちゃんねる特有のキャラクターや言葉遣いを用いて再構築していることです。その独創性と面白さから、ネット上で広く共有され、一種のサブカルチャーを形成するに至りました。
モナー童話集の代表的な作品や概要についてはこちらで確認できます
モナー童話集に登場するキャラクターは、2ちゃんねるで生まれたAAキャラクターが中心です。主な登場人物には以下のようなものがあります:
・モナー:∧_∧の耳が特徴的な猫のようなキャラクター
・ギコ猫:ΦωΦの目が特徴的な猫キャラクター
・ショボーン:(´・ω・`)の顔文字で表現される落ち込んだ表情のキャラクター
これらのキャラクターは、それぞれ独特の性格や口調を持ち、童話の世界観に2ちゃんねる的な要素を加えることで、ユニークな物語を作り出しています。
モナー童話集の大きな特徴は、AA(アスキーアート)を駆使した表現方法です。AAとは、文字や記号を組み合わせて絵を描く技法のことで、2ちゃんねるの文化において重要な位置を占めています。
モナー童話集では、キャラクターの表情や動作、背景などをAAで表現することで、テキストベースの掲示板でありながら、視覚的な要素を取り入れた独特の世界観を作り出しています。
例えば、モナーの基本的なAAは以下のようなものです:
∧_∧
( ´∀`)
( )
| | |
(__)_)
このようなAAを物語の中に適切に配置することで、読者の想像力を刺激し、より豊かな表現を可能にしています。
モナーのキャラクター設定や歴史についての詳細はこちらで確認できます
モナー童話集の多くは、既存の童話や物語をベースにしたパロディ作品です。例えば、以下のような作品が含まれています:
これらの作品は、オリジナルの童話のストーリーラインを踏襲しつつ、2ちゃんねる的な要素やユーモアを加えることで、新しい解釈や楽しみ方を提供しています。
パロディの対象は童話に限らず、現代の小説や映画、アニメなども含まれており、幅広い文化的背景を持つ読者を楽しませる工夫がなされています。
モナー童話集は、単なるパロディ作品集以上の意味を持っています。これらの作品群は、2000年代初頭のインターネット文化、特に2ちゃんねるを中心とした匿名掲示板文化を理解する上で重要な資料となっています。
モナー童話集に見られる特徴:
・匿名性を活かした自由な創作活動
・集団的な創作プロセス
・インターネットミームの形成と伝播
・テキストベースのコミュニケーションにおける表現の工夫
これらの要素は、現代のインターネット文化やSNSにおけるコミュニケーションの原型を形作ったと言えるでしょう。
ネットコミュニティが形成する文化事象についての詳細な研究はこちらで確認できます
モナー童話集の特筆すべき点として、著作権の問題があります。2ちゃんねるの書き込みやAAは、基本的に著作権が主張されることが少なく、パブリックドメインに近い扱いを受けています。これにより、自由な二次創作や引用が可能となり、文化の急速な発展と伝播を促進しました。
しかし、この著作権の扱いについては議論もあります。Wikipediaなどのプラットフォームでは、2ちゃんねるのコンテンツをどのように扱うべきか、しばしば議論の対象となっています。
2chのAAの記事の必要性に関する議論はこちらで確認できます
モナー童話集の影響は、2ちゃんねるの枠を超えて広がっています。例えば、「やる夫」シリーズのような新しいAAキャラクターを用いたストーリー作品の誕生や、ニコニコ動画などの動画プラットフォームにおけるAAアニメーションの登場など、その影響は多岐にわたります。
また、モナー童話集は日本のインターネット文化の独自性を示す例としても注目されています。海外の研究者からも、日本特有のネット文化の一例として取り上げられることがあります。
最後に、モナー童話集は2000年代初頭のインターネット黎明期の産物ですが、その影響は現在も続いています。SNSやメッセージアプリでの絵文字やスタンプの使用、インターネットミームの流行など、現代のデジタルコミュニケーションの多くの側面に、モナー童話集に見られるような創造性と遊び心が息づいていると言えるでしょう。
このように、(新)モナー童話集は単なるパロディ作品集を超えて、日本のインターネット文化史における重要な一章を形成しています。その独創性、集団的創造性、そして文化的影響力は、デジタル時代におけるコミュニケーションと創作の可能性を示す興味深い事例として、今後も研究や議論の対象となり続けるでしょう。
2ちゃんねる発祥のネタ「(新)モナー童話集」について紹介します。モナーやギコ猫などのキャラクターや、AA(アスキーアート)を使った童話のパロディ作品集です。2ちゃんねるの文化を知る上で欠かせない作品ですが、あなたはどの作品が好きですか?