MUSASHI -GUN道- まとめ2号
独特の動きをするアクションアニメ、MUSASHI -GUN道-の登場人物、見所、名言集などをものすごい勢いでツッコミながら解説・まとめているサイト。特に「見所紹介」は、各話ごとに矛盾点にツッコミを入れまくっており、読み応えあります。
★★★★☆
「けっこう仮面」は、永井豪が1974年に発表した漫画作品です。主人公は、顔を隠して体を隠さないという斬新なコンセプトのヒロインです。赤い仮面とマフラー、手袋、ブーツだけを身につけた全裸のヒロインが、悪を成敗するという大胆な設定が特徴的です。
ヒロインの必殺技「おっぴろげジャンプ」は、大股開きで敵の顔に飛びつくという、まさに永井豪らしい過激な技です。この技は、敵の男性キャラクターが股間に目を奪われて回避不能になるという、エロティックでコミカルな効果を生み出しています。
全裸のヒロインが活躍するシーンは、当時の少年読者にとって非常に刺激的でした。しかし、単なる露出だけでなく、ギャグやパロディ要素を巧みに織り交ぜることで、エロティックでありながらも笑いを誘う作品となっています。
「けっこう仮面」には、SMテイストを感じさせる過激な拷問シーンも多く登場します。舞台となるスパルタ学園では、女子生徒たちが「お仕置き」という名目で、過剰な体罰を受けるシーンが描かれています。
これらのシーンは、単なる暴力描写ではなく、エロティックな要素とブラックユーモアが絶妙にミックスされています。例えば、女子生徒が裸で逆さ吊りにされるシーンや、水責めを受けるシーンなどが、コミカルなタッチで描かれています。
これらの過激な描写は、当時の社会規範からすれば非常に挑戦的なものでした。しかし、永井豪の巧みな描写により、単なるポルノグラフィーではなく、社会風刺やパロディとしての側面も持ち合わせていました。
「けっこう仮面」は、永井豪のエロティックギャグ漫画の真髄が詰まった作品と言えます。エロスとユーモアを絶妙にブレンドし、読者を楽しませながらも、社会への皮肉や批判を込めた作品となっています。
特筆すべきは、毎回変わる「けっこう仮面」の敵キャラクターです。これらの敵キャラクターは、当時人気だった漫画、映画、TVアニメなどの作品のパロディになっていました。例えば、「ゲゲゲの鬼太郎」をもじった「ゲゲゲの気持ち悪郎」や、「仮面ライダー」をパロディにした「仮面ハレンチャー」などが登場します。
これらのパロディキャラクターは、原作の特徴を捉えながらも、エロティックでコミカルな要素を加えることで、独自の魅力を放っています。永井豪の鋭い観察眼と、遊び心溢れるアイデアが存分に発揮された部分と言えるでしょう。
「けっこう仮面」には、読者の羞恥心を刺激するような淫靡なシチュエーションが数多く登場します。例えば、女子生徒たちが突然服を脱がされてしまうシーンや、けっこう仮面が敵の前で大胆なポーズを取るシーンなどが挙げられます。
これらのシーンは、単に露出度が高いだけでなく、キャラクターの羞恥心や困惑した表情、周囲の反応なども丁寧に描かれています。このような描写により、読者は登場人物の心理に共感しながら、より強い興奮を覚えることになります。
けっこう仮面の美学と現代マンガにおける美人表現についての考察
また、「けっこう仮面」の正体をめぐる謎も、作品の淫靡な雰囲気を高める要素となっています。スパルタ学園の女子生徒や女性教師など、多くの人物が正体の候補として疑われることで、読者の想像力を刺激し、エロティックな妄想を掻き立てる効果があります。
「けっこう仮面」は、お色気少年漫画の金字塔として、多くの後続作品に影響を与えました。全裸のヒロインが活躍するという大胆な設定は、当時の少年漫画界に衝撃を与え、新たなジャンルの先駆けとなりました。
本作の成功により、エロティックな要素を前面に押し出しつつも、ギャグやパロディを織り交ぜた作品が多く生み出されることになります。「ドキンちゃん」や「まいっちんぐマチコ先生」など、永井豪の他作品はもちろん、他の作家による類似作品も次々と登場しました。
「けっこう仮面」の影響は、漫画だけでなく実写映画にも及びました。1974年から2007年にかけて、複数の実写映画が製作されています。これらの映画は、原作の過激な描写を実写で再現することで話題を呼び、カルト的な人気を獲得しました。
• 1974年:『けっこう仮面』(主演:大信田礼子)
• 1991年:『新けっこう仮面』(主演:かとうれいこ)
• 2004年:『けっこう仮面』(主演:斎藤志乃)
• 2007年:『けっこう仮面 マングリ返しだよ 全員集合!!』(主演:範田紗々)
これらの実写映画は、原作の持つエロティックな魅力を忠実に再現しつつ、実写ならではの生々しさを加えることで、新たな魅力を生み出しています。特に、けっこう仮面の衣装や必殺技の再現は、多くのファンの注目を集めました。
「けっこう仮面」は、その大胆な設定と過激な描写で一時期物議を醸しましたが、同時に多くのファンを獲得し、日本のポップカルチャーに大きな影響を与えた作品と言えます。エロスとユーモア、そして社会風刺を巧みに織り交ぜた永井豪の才能が、最大限に発揮された作品として、今もなお多くの人々に愛され続けています。
永井豪の代表作「けっこう仮面」のコミック版に登場する過激なお色気シーンを徹底解析。全裸ヒロインの活躍や、SMテイストの描写など、作品の魅力を探ります。あなたはこの作品の魅力をどう感じますか?